人生最後の食事 #6冊6国6大陸

666 challenge で読んだ1冊目の本は「人生最後の食事」。ドイツの作品です。

この作品はドイツのハンブルクにあるホスピスで働くシェフと患者を追ったドキュメンタリーを書籍化したものです。
このシェフはここで人生を終える患者の食べたいものを聞いて料理を作ります。
昔食べたもの、自分がよく作ったものなど。
他の国のもので食べたことのないものや、その人独自の味付けの料理もあります。レシピを本人や家族から聞いたり試行錯誤することでその一品を完成させていきます。

この本を読み始めた時、私はこのホスピスに「パラダイス」という言葉を当てはめました。
自分の意志を最大限尊重して人生の最期を迎えられるこの場所に「人生最後の楽園」を見いだしたからです。
この日本で、当人の意思を尊重してくれる医療施設は少ないと思います。
一方、ドイツでもこのホスピスがテレビで取り上げられる=珍しい施設、ということが考えられます。どの国でも医療当事者、介護者や家族が主体になる施設が多いということではないでしょうか?
読んでいてこういう施設で穏やかに人生を終えたいと思いました。

一方、この本ではホスピスの運営やホスピスで働くことについても書かれています。
このホスピス、かなりサービスが充実していますが、当然公費などではまかなえません。
その分、支援してくれる資産家や数多くのボランティアで運営をされています。
その辺りを読んでいて、私達も日常生活でボランティアに参加する必要性を感じました。
必要としてくれる人達、また自分自身のために医療や教育の施設などで余暇を使ってできることを提供する。財政に限界が見えている国ですから(苦笑)、そういうのが日本でも当たり前になればいいのにと思います。
お金が動かないので経済で見ると労働を奪うなどで停滞するのかもしれませんが、今流行の「幸福
度」はアップするかと思います。

今までやこれからの人生、自分や周りの人が人生を終えるということ、介護環境のあるべき姿、サービスについてなど、1冊でたっくさんのことを考えました。素晴らしい1冊です。

Bookcrossing で日本語フォーラムができた時にはこの本でBookring に挑戦したいと思います。

人生最後の食事

デルテ・シッパー / シンコーミュージック・エンタテイメント


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by chococro3 | 2012-03-13 23:00